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Educe Club Newsのバックナンバー


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 『Educe Club News』【第4号】やる気と作業興奮
                            発行:2012.1.25
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 このメールマガジンは、教育エンジニアリング研究所及びアイボスのサービス
をご利用いただいたことのある皆様、各社が主催・共催したセミナー等にご参加
いただいた皆様、各社の担当者が名刺交換させていただいた皆様にお送りしてい
ます。
 皆様には、今後も継続的にメールマガジンをお送りさせていただきたいと思い
ますので、ぜひご愛読くださいますようお願い申し上げます。
 メールマガジンの配信停止、配信先のメールアドレスの変更につきましては、
お手数ですが文末のご案内をご覧ください。

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 皆さん、こんにちは。

 旧年中は、『Educe Club News』をご愛読いただき、誠にありがとうございま
した。
 2012年が、皆様にとって素晴らしい一年となるように、少しでも皆様のお役に
たてる情報をご提供できるよう、『Educe Club News』事務局一同、努めてまい
ります。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 本メールマガジンでは、人材育成や教育研修に関するテーマを中心に、人材育
成・教育研修についての最新トピックス、弊社の提唱する「教えない教育」の理
論や実践方法、教育研修の品質(効果)の測定・評価、OJTの活性化等、人材育
成プロフェッショナルの皆様に、役に立つ情報を配信していきます。

 また、将来的には本メールマガジンをメンバー(読者)相互の情報交換の場と
するとともに、いずれはメンバーがFace to Faceで、これからの人材育成や、教
育研修のあり方や方法等について議論し、助言し合い、相互研鑽するコミュニテ
ィ『Educe Club』に成長させたいとも考えています。

 本メールマガジンは、無料で月1回を目処にお届けしていく予定ですので、
末永くお付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。

                       『Educe Club News』事務局


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 目 次
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  ■ 『Educe Club News』
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 【1】 やる気と作業興奮
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 【2】 思考の種類
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  ■ 事務局からのお知らせ
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 【3】 『研修評価設計と効果測定セミナー』のご案内
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 【1】 やる気と作業興奮
                教育エンジニアリング研究所 澤田 大輔
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 「やる気」を出すには、どうしたらよいのでしょうか。私にとって、自分の
「やる気」を引き出すことは、100%自分のことにも拘らず、かなりの難題です。
いつでも「やる気」に満ち満ちていることが、あるいは、「やる気」をコントロ
ールすることができれば、さぞかしバラ色なのではないかと思えます。人生を振
り返って見ますと、恥ずかしながら、自分の「やる気」をコントロールできてい
るとはいえません。

 「作業興奮」という現象があります(試しにWebで検索してみますとかなりヒ
ットする項目がありましたので、ご存知の方も多いとは思います)。
 例えば、庭の草むしりを頼まれて、乗り気せずに始めたのに、気がつくと庭の
隅々までやってしまっていた、というようなことです。
 始めは乗り気ではないことでも、やり始めるといつの間にか、そのことに没入
してしまうという、誰しもが経験的に思い当たることのある現象です。

「元気が出るかもよ・・・」と進められた、池谷裕二氏・糸井重里氏の共著「海馬」
という本でこの言葉(現象)を知りました(池谷裕二氏は脳に関する本を数多
く著している人でその中の一冊です。糸井重里氏はコピーライターとして有名で
す)。この内容は衝撃的で、私にとっては光明を見い出した気がしました。

 脳には「やる気」を生み出す場所があるというのです。
「側坐核(そくざかく)」という脳部位で、脳のほぼ真ん中に左右一つずつあり、
脳をリンゴにたとえるとその種ほどの小さな部位です。
この「側坐核」の神経細胞が活動すれば「やる気」が出るというのです。ただし、
この「側坐核」の神経細胞はなかなか活動せず、活動を始めるためには、ある程
度の刺激が来た時だけで、刺激が与えられるとさらに活動するというものです。
 「作業興奮」の「興奮」とは、脳の神経細胞が活性化されるということを意味
しています。「やる気」がない場合でも、やり始めることで、一度やり始めると
「側坐核」が自己興奮してきて、集中力が高まり、気分が乗ってくる。
 これが「作業興奮」なのです。

 「やる気」がなくても始めてみる。体を実際に動かしてみることで「やる気」
が出てくる。すなわち、体主導型で「やる気」が出るということです。
 ちなみに、「やる気」を「モチベーション(動機付け)」と捉えると、ご褒美
によってモチベーションを高める「外発的動機付け」は、外発的と表現されてい
るように脳の外側から動機を与える方法で、環境主導型と言われています。

 「やる気」はどこからか降ってくるのか…と、物事に取り掛かる前に、まず
「やる気」を出すためには…と考えていた私にとって、このことが「ああそう
なのか!」、体を動かし始めればよいのか、と光明に思えました。

 「やる気」を起こすためにあれこれ考えるということ(あれこれ考えること自
体が「やる気」を抑制しています)から、とにかく体を動かしさえすれば「やる
気」が出てくるというのは、かなり具体的でわかりやすいことです。
「やる気」を出すということが、「体を動かし始めるには」という具体的なこと
に変わったのです。実際にこのことを念頭において体主導型で物事に取り掛かる
ことで、その効果も今では確信に変わっています。まず、体を動かすということ
の重要さをしみじみと感じています。
 やってみて、効果も出ていて、自分で確信を得ていることですので、人前で話
しても許されるのではないか、という勝手な判断をしております。

 研修の導入時期でやや学習者のモチベーションが低調な時にこんな話をして見
ます。

「皆さん、実は私、ついにやる気を出す方法がわかりました。
 それは…、やる気を出すためには、やり始めることなのです。」

 学習者は不審顔です。

 「やる気」を出すためにやり始める?
 ぐるぐる(堂々巡り)。

 その不審顔を眺めながら…

「脳にはやる気を出す場所があります。側坐核と言って…」

 ちょっとでも表情が明るくなる学習者が一人でもいれば、「ふふふ」と思うの
です。


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 【2】 思考の種類
                教育エンジニアリング研究所 和田 靖広
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 皆様もご存じのように、人間の脳には主な部位として右脳と左脳があって、思
考の種類によってそれぞれの脳の部位が使われ、左脳は計算や論理的考察、右脳
は思考のイメージ化、直感やひらめきなどの時に、各部位が主に活発に使われる
そうです。

 特にソフトウェア開発において、ソフトウェアエンジニアがコンピューターの
プログラミングやデバッグをおこなう場合には、コンピューターが論理回路で構
成されているバリバリの論理的装置であることから、それを使いこなそうとする
人間もそれに合わせるべく論理的思考をもって、それに対処する必要があります。
 そのような時には適応化と言いますか、自分の頭の状態を論理的思考主体にな
るようにすると、多少有利に事が運べると思います。例えば、プログラミング時
に少し先のプログラムが描けるようになったり、予め細かいところ(例外処理な
ど)まで気が配れるようになるので、結果的に早く事が成せるようになります。
左脳中心に活躍してもらうという事でしょうか。

 その方法とは、と言いますと、体に覚えさせるといいますか、日ごろから論理
的に考える習慣をつけるほかない訳です。
 ストレートにプログラムを組んでいくのもいいですが、他にも「数独」や「お
絵描きロジック」、「詰将棋・詰碁」などのパズル類をやっていても、それは養
われると思います。上達してあんまり調子に乗ると「設計せずのプログラミング」
に陥ってしまうので過信は禁物ですが、そんなことを繰り返していると、プログ
ラミング時に、ある条件のみで現れる事象を早期から予見できることもあり、実
際にその通りになった時には、気持ちがいいものです。

 しかし、あまりそればかり続けていると、プログラミング中だけではなく、他
の仕事や普段の生活における考え方も論理的・理詰め思考中心になってしまうこ
とがあります。「パンチドランカー」ならぬ「論理ドランカー」と言いますか。
 本人が自覚していればまだいいのでしょうが、気づかずにいて

「あんたは何でも結論をはっきりと出したがるし、言うことがいちいち理屈っぽ
い」

と、人から指摘されて気づかされることもあります。ソフトウェアエンジニアの
あるあるネタです。私だけですか?(笑)これは我ながら困ったものです。

 そんな論理的思考主体の考え方で、もちろんうまくいく時もあるのですが、そ
ればかりだと固定観念が増えすぎたり、視点が凝り固まったりして、それ以上進
展のない状態に陥ってしまう可能性もあります。
 ここはそうならないためにも、左脳だけでなく右脳も積極的に使いたいもので
すが、スイッチを切り替えるように自分で脳の部位を使い分けることができない
のが悩ましいところです。

 せめて意識して、今までとは違う新しいことを考えたり、直感やひらめきを大
切にしたり、いろいろなことを想像してみる習慣をつけるようにするくらいが、
ソフトウェアエンジニアにとってみればちょうど良いのではないでしょうか。
そうすることによって、これまでに培ってきた左脳が、うまく右脳やその他の脳
の部位にも伝わり、「経験」という形でうまく生かせるようになるのではないで
しょうか。
 例えば、ちょっとシステムの概要を聞いただけで日数やコストの見積りを言い
当ててしまうとかは、論理的知識の蓄積に加えて、イメージだとか、直感の要素
もあるからではないかと思うのです。

 余談ですが、人間の脳だけでなく、腸にも脳細胞があるって本当ですか?
勇気や根性があることを「ガッツがある」と言いますが、「ガッツ」->「Guts」、
すなわち腸という意味もありますし、他にも度胸がある人のことを「肝がすわっ
ている」とか言ったりしますし、逆に精神的なストレスでお腹をこわしたりしま
すから、あながち無関係ではなさそうな気がします。
 さらにアメリカのマイケル・D・ガーション医学博士が「腸はセカンド・ブレ
インである」と主張していますから、自分のお腹に向かって「本当のところはど
うなんだい?」と尋ねたくなります。でも、そう尋ねさせているのは脳ではなく
って実は腸だったりして…。ややこしい。

 はっきりとした正しい解答は得られないかもしれませんが、いろいろ思案をめ
ぐらせたり、感じたりすることって、非常に重要なことではないかと思うのです
(笑)。

“ Don't think, Feel… ”(考えるな、感じろ!)

という名言もありますし、要するに、最後に言いたいのは「ブルース・リー」最
高ってことですね。
何が最高って、名前に「ブルース」って付いてるのが、カッコいいじゃありませ
んか。
そういえば、「ブルース・ウィリス」っていうハリウッドスターもいますけれど、
名前に「ブルース」って付けると、ネヴァーダイみたいな人になれるんでしょう
か?
他にも「チャック・ノリス」「スティーブン・セガール」「チャールズ・ブロン
ソン」…
あぁ、全然関係ないみたいです。


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 【3】 事務局からのお知らせ
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 『研修評価設計と効果測定セミナー』のご案内
 [開催日:2012年1月31日(火)]
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 このセミナーでは、研修効果の測定について事前の目標設定、評価の設計、研
修中のモニタリング方法やコントロール(講師等へのフィードバック)について、
人材育成・教育担当の皆様に学んでいただき、狙った研修効果の確実な実現と
その検証に役立てていただくことができます。

 <詳細はこちら>
 http://www.iboss.co.jp/news/news_111118.html


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 【『Educe Club News』バックナンバー】
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Webサイトでご覧いただけます。
 http://www.iboss.co.jp/merumaga/

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